手のしびれ

手のしびれを訴える人は日本人口の2.4％～8％（100～500万人）いると言われています。
手のしびれには様々な病気や症状のサインが隠れており、しびれる場所（どの指、指先なのか、肩や首からもしびれているのか）によって考えられる症状が変わってきます。

特に脳や脊髄、内臓に問題がなくても日常的に手にしびれが出ることは考えらる。
まず手のしびれが起こる原因で、病気まではいかないものとして、神経圧迫や血行不良による手のしびれが特に挙げられます。
腕や手にある神経は首から出て、肩を通って腕や手の先まで伸びていて、その途中で何らかの障害があって神経が圧迫されると痺れを起こします。
机でうたた寝をした時や、横になって腕を枕にして寝ているときに、手がピリピリと痺れてきて目が覚めた経験はありませんか？これは皆さんも体感的にわかっているかもしれませんが、血流が圧迫されたことで悪くなったことが原因で、正座をずっとしていると足がしびれてくるのと同じ理由だといえます。
手がしびれても、すぐに治ってしまう場合は、血行が一時的に悪くなったためのしびれで心配ないのですが、血行が悪くなってずっとしびれが続いている場合には治療が必要なこともあります。
他にも妊娠による血行不良によって手がしびれたり、ストレスで自律神経失調の状態になり、その結果として手のしびれを感じる場合もあるようです。

また、手のしびれは脳に病気がある場合に起きることがあり、以下の病気については、命にも関わる場合があるので早期に発見して、治療を開始することが大切です。
多くの症例が挙げられますので、病名を紹介していきたいと思います。
脳の中で出血する脳出血や、くも膜下出血でも手のしびれが症状として出たり、後遺症にも多く見られるそうです。
また、脳へ血液を送る動脈が何らかの原因で詰まったことで起きる脳梗塞の症状にも手のしびれが挙げられます。
骨格の問題による手のしびれは、頚椎椎間板ヘルニアが有名で、もし首を後ろや横に倒したときに腕に痛みやしびれが走るという症状が出る場合には、頸椎椎間板ヘルニアの疑いがあるかもしれません。
他にも胸郭出口症候群や手首の手根管症候群も手のしびれの原因として多く挙げられます。
胸郭出口症候群については別ページに詳しく載っておりますのでそちらも参考にしてみてください。

骨格系や神経系が問題の場合は奇形や事故の後遺症などでない限り、比較的早い段階での改善が可能です。
検査によって骨盤や背骨のズレや筋肉の硬直を見ていき、どこがしびれの原因になっているかを的確に判断し、施術していくことにより神経の圧迫や筋肉の硬直によって滞っていた血液の循環も良くなっていくので、驚くほど早い段階での改善が期待できます。
また、骨格のズレや筋肉の硬直によって肩こりや腰痛などの症状がある方は同時に改善していくことができますので、マッサージと併用して通うこともありません。