- 耳鳴りに鍼治療って何回くらい通えばいいの?
- 費用や時間の見通しが立たないのは不安
- 1発で治ります系の鍼灸院って信用できる?
耳鳴りの鍼治療を検討している人にとって、「何回で効果が出るのか」という頻度や期間は、最も気になる疑問のひとつです。ただ正直にお伝えすると、これに対して明確な回数を断言することはできません。
理由は後述しますが、耳鳴りの原因・慢性化の度合い・体の状態によって、効果が出始めるタイミングで必要な回数も変わるからです。
本ページでは、臨床研究のデータを参考にしながら、鍼治療の回数と期間の目安を正直にお伝えします。
耳鳴りの針治療は何回で効果が出る?
まず前提として、耳鳴りに対する鍼治療の「標準的な回数」は、現時点では医学的に確立されていません。
耳鳴りそのものが、発症からの経過・原因・個人の体質によって大きく異なる症状です。ストレスや自律神経の乱れが主因の方と、加齢性難聴を背景に持つ方では、同じ鍼治療でも経過が変わります。さらに、鍼治療の効果は施術者の技術・ツボの選択・施術頻度・患者さんの日常生活の要因にも大きく左右されます。
もし、周囲に「〇回で治ります」と断言する院があれば、それは根拠のある説明ではないと判断してください。
臨床研究から見る耳鳴りの針治療の回数と期間の目安
断言はできないものの、複数の臨床研究から傾向として見えてくる数字は「10~15回」という目安です。
耳鳴りに対する鍼治療の臨床研究106件を対象としたスコーピングレビュー(2024年)では、最も多く採用されていた治療期間は20〜39日間、施術回数は10〜19回という内容でした。(※1)
慢性非拍動性耳鳴りを対象としたランダム化比較試験(ギラン医科大学, 2018年)では、週3回・5週間・計15回の施術が採用され、5回目・10回目・15回目の時点でそれぞれ耳鳴りの重症度スコアと音の大きさが有意に低下したと報告されています。(※2)
ブラジルで行われたランダム化比較試験(2016年)では、週2回・5週間・計10回の施術が採用され、耳鳴りの強度と生活の質のいずれにおいても統計的に有意な改善が確認されています。同研究では、10回未満の施術では十分な効果が得られにくい可能性も指摘されています。(※3)
研究によって施術回数や期間にばらつきはありますが、複数の研究を通じて共通する傾向として、「10〜15回・4〜5週間」という期間が効果を判定するひとつの目安として多い傾向です。
(※1)Liu et al., Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, 2024.
(※2)Naderinabi B, et al. Caspian J Intern Med. 2018.
(※3)Doi MY, et al. Braz J Otorhinolaryngol. 2016.
「何回」よりも「変化があるか」が大切
上記の研究の回数がそのまま個人に当てはまるわけではありません。臨床の現場で重要なのは、「何回通ったか」より「体に変化が出ているかどうか」です。
一般的な目安として、鍼治療では5回前後で何らかの変化(耳鳴りの音量・頻度・気になり方)を感じ始めることが多いとされています。5〜6回施術を受けても体の変化をまったく感じられない場合は、アプローチの方向性・施術者との相性・そもそもの原因の見立てを見直すタイミングと考えます。
反対に、数回で著しく改善したとしても、それで通院を完全にやめてしまうと再発するケースも珍しくありません。症状が落ち着いてきたら、週1回から月2回へとペースを落としながら、体の状態を維持していく必要があります。
効果が出やすいケース&出にくいケース
【効果が出やすいケース】
- ストレスによるもの
- 睡眠不足によるもの
- 自律神経の乱れによるもの
- 筋緊張によるもの
【効果が出にくいケース】
- 加齢性難聴
- 器質的な内耳の損傷
- 長期慢性化した耳鳴り
鍼治療の効果は、耳鳴りの原因や状態によっても異なります。
効果が期待しやすいのは、ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れが主因のケース、頸部・肩まわりの筋緊張や血行不良が背景にあるケース、発症からの期間が比較的短いケースです。
一方、加齢性難聴が大きく進行した状態での耳鳴り・器質的な内耳の損傷が原因のケース・長年慢性化した耳鳴りでは、鍼治療の効果は限定的になりやすく、改善に時間がかかるか、完全な消失には至らない場合もあります。
慢性化した耳鳴りに対しては、「耳鳴りを消す」ことを目標とするより、「耳鳴りが気になる頻度・強さを減らし、生活の質を上げる」ことを現実的な目標として設定することが、長期的な取り組みには効果的です。
東京で鍼治療を受けるときに確認しておくべきこと
回数や期間の目安を知ったうえで、鍼灸院を選ぶ際に注意しておきたい点をお伝えします。
まず、施術者が国家資格(はり師・きゅう師)を保有しているかどうかです。耳周囲や頸部への施術は解剖学的な知識が特に求められる部位であり、資格の有無は安全性の最低限の担保になります。
次に、初回カウンセリングで耳鳴りの原因についての仮説を説明してくれるかどうかです。自律神経由来なのか・頸部の筋緊張が関係しているのか・内耳の血流不足が考えられるのか、どこに問題がありそうかを言語化できる施術者かどうかが、適切なアプローチにつながります。もちろん、現段階では不明だということを正直に伝えてくれる施術者も信頼できます。
最後に、通院の目安を最初に示してくれるかどうかも重要です。「とりあえず来てください」ではなく、「まず10回を目安に経過を見て、そこで改善の手応えがあるかどうかを一緒に確認しましょう」という形で見通しを伝えてくれる院が、患者ファーストの鍼灸院の特徴です。
耳鳴りでお悩みなら東京中央区「サクラサク鍼灸カイロプラクティック日本橋茅場町院」へ!
当院の施術者は、はり師・きゅう師の国家資格を保有しています。耳鳴りに対しては、頸部・肩まわりの筋緊張の解放・自律神経への働きかけ・内耳周囲の血流改善を主なアプローチとして施術を行っています。
ただし、すべての耳鳴りに効果を保証することはできません。初回はヒアリングに十分な時間をかけ、耳鳴りの性質・発症のきっかけ・生活習慣・既往歴などを丁寧に確認したうえで、改善が期待できるかどうかの見通しを正直にお伝えします。
場合によっては「まず耳鼻科での再診をおすすめします」とお伝えすることもあります。鍼治療で対応できる範囲かどうかの見極めも、施術者の大切な役割だと考えているからです。耳鳴りでお悩みの方は、まずはご相談ください。
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