水素吸入療法

昨今、「水素」がメディアで頻繁に取り上げられるようになり、芸能界やスポーツ界でも愛用する
方が増えています。ＳＮＳなどで水素の情報を目にすることも多くなりました。
ところで、現代における病気の原因について、遺伝的な要因を除くと約9割が生活習慣や環境によ
るものだと言われていることをご存じでしょうか。

そして、その主な原因とされるのが「悪玉活性酸素」です。

例えば、次のような症状にお悩みではありませんか？
▼不眠、疲労、耳鳴り、自律神経の不調、花粉症、アトピー性皮膚炎、シミ・シワ・肌のはりなど
の衰え、不妊症、更年期症状、白内障、飛蚊症、高血圧、高脂血症、動脈硬化、糖尿病、口内炎、
認知症、パーキンソン病、人工透析治療、ED。

このような症状に対して、水素療法が適応される可能性があり、実際にクリニックなどで使用され
ています。なぜなら「水素」には、「悪玉活性酸素」を取り除く効果があるからです。

そもそも活性酸素には「善玉活性酸素」と「悪玉活性酸素」の2種類があります。

呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が、さまざまな要因（図参照）で活性化されることで、悪玉活性酸素へと変化します。「善玉活性酸素」は体内のウイルスなどを撃退する働きがある一方で、「悪玉活性酸素」は健康な細胞を傷つける「酸化作用」を引き起こします。この酸化作用が老化や体調不良の原因となります。

近年、この酸化に対抗するため、「抗酸化作用」を持つ食品（例：ビタミンCやビタミンEを含む食
品やサプリメント）が注目されています。

そして、「水素」もまた、抗酸化作用を持つ物質として高い効果が期待されています。
ここからは少し専門的な話になりますが、水素についてもっと詳しく知りたい方はお読みください
。

酸化とは、分かりやすく言うと細胞が「錆びる」ことで、さまざまな症状の引き金になるとされ
ています。ここで重要となるのが抗酸化作用ですが、ビタミン剤は抗酸化作用が強力すぎるため、
善玉活性酸素にも反応してしまい、これを除去してしまう欠点があります。一方で、水素は最も酸
化が強い悪玉活性酸素（ヒドロキシルラジカル等）のみと反応し、善玉活性酸素には影響を与えな
いという特性を持っています。
つまり、水素は体に有益な善玉を残しつつ、悪玉を無毒化し、更には既に酸化してしまった細胞を
修復する作用をも期待されています。

では、なぜ水素が悪玉活性酸素のみに反応するのでしょうか？

善玉活性酸素の性質を一つずつ見てみましょう。
1. 過酸化水素（H₂O₂）：他の原子との反応性が低いため、水素と反応しにくい。
2. 一酸化窒素（NO）：非常に安定しており、水素とは反応しにくい。
3. スーパーオキシド：体内では過酸化水素に変化するため、1.と同じ。

一方で、悪玉活性酸素は次のような性質があります。
4.ヒドロキシルラジカル（・OH）：不対電子を持ち、他の分子から容易に電子を奪う傾向があ
り、水素と反応しやすい。
このように、水素は悪玉活性酸素のみを選択的に除去できることが分かります。

次に水素の摂取方法を考えます。

水素点滴、水素水、水素サプリなどがある中、なぜ水素吸入がよいのか？
まず水素点滴ですが、こちらは専門的なクリニックなどの医療機関で行われており、手軽に受けることができません。
では水素水や水素サプリはどうでしょう？
水素は元素記号H（原子番号1番）で示され、地球上で最も軽く小さい分子です。そのため拡散性が
高く、プラスチックやガラスなども通り抜けてしまいます。

つまり、水素はその場に留めておくことが大変難しいため、発生させてからすぐに取り込む必要があるわけです。

水素水や水素サプリは、生成・加工された時点では十分な水素量を含んでいたとしても、摂取する段階では相当量の減少が考えられます。
そして水素吸入は、これらの問題を全てクリアする手段です。鼻のから水素を吸うため手軽に受けられ、発生させた水素を粘膜から吸入するため量を失うことなく十分に摂取することができます。

水素の特性や水素吸入についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか？

当院では鍼灸とカイロプラクティックを取り入れた治療を提供しております。

これらは東洋医学と西洋医学を融合させた手法であり、自然治癒力を引き出すことが目的の一つです。さらに、治療の効果を最大限に高めるために、水素吸入療法を組み合わせています。
水素吸入は、ストレスや生活習慣などによって乱れた自律神経（交感神経と副交感神経）のバラン
スを整え、人が持つ本来の力を引き出すサポートをします。
鍼灸とカイロプラクティックに水素吸入を掛け合わせることで、さらなる相乗効果が生まれ、より
高い治療効果を提供することが可能です。ぜひお身体の悩みや不調を改善するお手伝いをさせてい
ただき、心身ともに健やかな状態を目指しましょう。